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​受験体験記 No.1

基本情報

性別:男性
入学時年齢:28歳
海外経験:ドイツ3年(小学校)、サンフランシスコ3カ月(大学)
学歴:理工学部
試験スコア:EA162、TOEFL 102
バックグラウンド:総合商社(本社:事業会社支援、新規事業開発、出向時:アカウント営業)
塾・カウンセラー:AGOS、Reve Consulting
 

学校選択

WHY MBA

将来国内外で様々なバックグラウンドを持つ方々と協力しながら、事業開発・経営を通じて社会に貢献したいと考えており、それを実現するための一つの成長パスがMBA留学であると考えた。MBA留学を通じて、ビジネススキルや知識の習得に加えて、多様性ある学生と切磋琢磨してゴールに向かって物事に取り組む経験から、グローバルな環境で通じるリーダーシップやコミュニケーション力を得たかった。

WHY NYU

1. ロケーション

豊富なキャンパスでのネットワーキングイベントや企業訪問、インターンシップ就活のしやすさ等の、NYのダウンタウンに立地するならではのメリットが多い。また休日に友人や家族と出掛ける先の選択肢が多く、充実した生活が送れるのではと感じた。
 

2. ファイナンス分野のカリキュラム

Damodaran教授のCorporate FinanceやValuationをはじめとする幅広い実践的な授業が用意されてあり、今後のキャリアに向けてファイナンス知識・スキルを向上させたかった。


3. スクールサイズ

1学年約330人という他校に比べて小規模である点が、深い関係の友人作りがしやすいのではと魅力に映った。また近年日本人学生が少なく、学校にいる間はどっぷりと英語のみの留学生活に浸れるのではと考えた。

 

プロセス

2018年12月:出向先での海外ベンダーとの仕事で語学・ビジネス両面で無力感を感じ、ぼんやりとMBAに行けばグローバルな環境で修業を積めるのではと思い、関連書籍を読み漁るようになる。

2020年9月:コロナ拡大で在宅時間も増えたことから、まずはTOEFLを受けてみようと思い、6月に申込。参考書を買ったものの、あまり勉強に身が入らずReadingだけ取り組んで受験した結果、初回66点の結果となり、自分の英語力に絶望する。以降スローペースで独学し、半年に1回のペースで受け続ける。

 

2021年4月:本社に帰任しMBA受験のタイミングについて考えた結果、20代でチャレンジしてみたいと思い、上司に9月のキャリア面談の場で相談する。

 

2021年11月:上司から「所属組織長より推薦の承諾を得たので、翌1月の選考面接までにTOEFL100点を超えるように」と連絡を頂く。この時点で83点であったため、年末年始に3回受けるも91点までしか上がらず。また何を血迷ったか、ノー勉で12月にGMAT1回目を受けて480点(V12, Q47)を叩き出す。後に激しく後悔する。

 

2022年1月:選考面接の結果、3月までにTOEFL100点を超える条件付きで社費認定(仮)を受ける。しかし2月・3月に4回受けるも91点からスコアアップできず絶望する。人事部にMy bestでの100点超えで認定可能か相談するも、認められず4月中の100点超えで了承頂く。(恥ずかしながら、8月末まで100点超えを達成できなかったため、毎月末、人事部に1ヶ月延長を了承頂くことになった。。。)

 

2022年4月:TOEFLが危機的状態ではあるが、GMATにも着手せねばと思い、AGOSに相談。まずはTOEFL100点超えを完了すべきとアドバイスを受け、Writingの1ヶ月コースを受講することにする。しかし、月末に受けるも92点で終わる。

 

2022年5月:この時点でR1出願は厳しい進捗であったが、GMAT対策も開始。中旬のTOEFLは96点で終わる。

 

2022年7月:6月末に受けたTOEFLは手応えがあり、ついに100点超えかと思われたが、結婚式の前撮り中に結果通知を見ると99点で落ち込む。なんとか笑顔で撮影を終える。下旬に2回受けるもスコアアップならず。月末から各校のオンライン説明会に参加し始める。

 

2022年8月:GMAT Prepで700点Overが出たこともあり、初旬にGMAT2回目を受けるも600点(V22, Q50)。またスコアメイクで手一杯であったため、エッセイカウンセリング会社にコンタクトできていなかったが、このままではR2でも出願できないのではと怖くなり、会社先輩方が過去に契約されていたReveにコンタクトし、カウンセラーを確保する。

 

2022年9月:GMAT3回目で640点(V27, Q50)で沈んだ日に、8月末に受けたTOEFL(22回目)で漸く102点を出し、受験生活で一番テンションが上がる。人事部からも8月末頃までに社費基準を超えないと、受験年度見直しも検討すべきとコメントがあったため、正式に社費認定を受けとりあえず安堵する。ReveからEAも受けてみてはとアドバイスがあり、GMAT対策以外何もせずに受けると、162点と出願できるスコアを確保。EAで出願可能なスクールにR1で出願するか迷うが、スコアメイク以外の準備が進んでいなかったため断念。

 

2022年10月:スコアメイクと並行してEssay作成に着手。上旬のGMAT4回目でスコアアップできなかった中、初見Prepで720, 730と連発したため、満を持して受けた下旬の5回目でまさかの600点前半(記憶なし)で終わり絶望する。TOEFLもスコアアップできず。結婚式の準備も本格化し、披露宴の動画に利用するために実家に写真を探しに行った際、見つけた幼少期のドイツでの写真が後にNYU特有のEssay「Pick Six」で活躍する。

 

2022年11月:Essay、TOEFL、GMATの3重苦に直面し、上司に業務量の調整を相談する。中旬に受けたTOEFLは102点とスコアアップならなかったが、Speakingの調子が良く25点が出たため、後にこれが出願スコアとなる。

 

2022年12月:結婚式2日前に泣いても笑っても最後のGMAT6回目を受けるが、640点で終戦する。結婚式で回復し、年末年始にかけて10校分のEssayを書く日々を送る。

 

2023年1月:無事各校に出願を終える中、中旬に1校からInterview Invitationがありテンションが上がる。予約が残っていた最後のTOEFL(30回目)で最高点103が出るも、Speakingが低くバランスが悪かったためアップデートせず。Interview対策開始。月末にNYU含む2校からInvitationを受領。

 

2023年2月:初旬に新たに1校からInvitationを受領。上旬にNYU Interviewを実施。他出願校から書類落ち、WL入りの連絡が続々と入る。

 

2023年3月:初旬にNYUから電話で合格連絡を受け、妻と歓喜する。NYU進学の意思が固まりつつも、WLとなった他校の繰り上がり対策も継続することとし、このタイミングで弾丸で渡米し、Campus Visitを実施。NYUのイベントにも参加し、NY滞在中に追加で2校から合格通知を受領。

 

2023年5月:月末まで他校のWL繰り上がりを待つも連絡が無かったため、NYUへの進学を決定。
 

アドバイス・メッセージ

私の受験はうまくいかないことばかりで、出だしのTOEFLでつまずき、R1出願見送り、年末のTOEFL・GMAT・Essayの三重苦等、避けるべき事態を悉く招いてしまい、典型的な失敗例だと自覚しています。それでもなんとかNYU合格の結果を勝ち取れたのは、月並みですが、予定通り準備が進まなくても最後まで諦めずに気持ちを切り替えて、Waitlist対策まで全てのプロセスをやり切ったからだと感じています。周囲の受験生や過去の合格体験記を読むと、準備の出来に差を感じ、自分には無理なのではないかと思うこともありましたが、MBA受験は一生に一回なので、貴重な機会に感謝して、自分を奮い立たせて頑張って下さい。
そして苦戦が続いた中で最後まで受験をやり切れたのは、家族、上司、部署の方々、受験同期の方々等、多くの人に支えて頂いたお陰であり、恵まれた環境であったと感じています。人それぞれ業務環境・ライフステージが異なり、受験に時間をフルコミットできる状況ではない中で、準備の進捗に応じて、周囲と相談して時間を捻出することが受験の成否に影響してくると思いますので、遅れている場合はプライドを捨てて行動を取るべきと感じます。

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