top of page

​受験体験記 No.1

基本情報

性別:女性
入学時年齢:32歳
海外経験:旅行のみ
最終学歴:政治経済学部
試験スコア:EA 154、IELTS 7.0
バックグラウンド:地方銀行(法人営業、ストラクチャードファイナンス、経営企画)
塾・カウンセラー:AGOS、Affinity、Berlitz、オンライン英会話(Rare Job、ELT英会話、Biz Mate)
 

学校選択

WHY MBA

1.    挑戦:大きなチャレンジをしたいと思い立ち、その時自分が興味を持った中で最も難易度が高いものが海外MBAであった。

(思い立った時はTOEIC400点...こんなとんでもない挑戦を応援してくれた家族、会社の上司・同僚・後輩、友人の皆様、本当にありがとうございます!!)
2.    成長:初の海外生活および社外の人材との交流・人脈形成を通じて視野を広げ、どこでも通用する一流のビジネスパーソンに成長したかった。
3.    貢献:ビジネススクールでの知識習得やダイバーシティ豊かな組織内でのリーダーシップ養成により、地域活性化という目標および使命を実現するための提案力や課題解決力を強化できると考えた。

 WHY NYU

1.    金融:Financial Times等のランキング等に表れているように、金融教育の評価が極めて高い。著名な教授陣の質の高いクラスを受講できるNYUは、金融プロフェッショナルとしてこの上ない環境。
2.    立地:世界のビジネスや文化の中心地NYマンハッタンという好立地は、唯一無二。世界中の大手有名企業からスタートアップまで、様々なビジネスフィールドへのアクセス機会が豊富である。また、多様な文化が共存する環境に身を置き多くの刺激を受けることで、一人の人間としても価値観の変革が期待できる。(一方で他エリアと比較して日本人コミュニティも多く、生活面では必要時に日本語でのサポート等も受けられる機会が多いため、初めての留学でも安心)
3.    EA:試験戦略としてEA受験を選択したということも影響している。ただ裏を返せば、EA受験可という学校からのメッセージ(英語力に限らず、業務経験値やそこで培った計量的分析力等も評価するというメッセージ)に共感したとも言える。IQ+EQの重要性やエッセイ課題(①各人にとっての”Change”,②Pick6)からも、共感できるNYUの価値観が滲み出ている。

 

プロセス

2021年4月 : 勤務先のMBA社費派遣生に選んで頂き、予備校のTOEFL授業受講を開始(コロナ禍のため、授業は全てオンライン。ゆえに孤独)。当時の英語力はTOEIC820点くらい。


2021年7月:TOEFL初受験を試みるも60点台と玉砕。緊張のせいであると、自分を宥める。
 

2021年8月:TOEFL80点台と、まだまだ道半ば。全然伸びしろはあると信じる。
 

2021年9月:TOEFL学習にかなりの時間を費やすも、点数が伸び悩む。焦る。ついでに予備校のGMAT授業も受講開始するが、TOEFLとの両立で迷走。
 

2021年10月:TOEFLに見切りをつけ、IELTSに切り替える。(Listeningが得意ではなかったこと、対人のSpeakingの方が抵抗なかったことを勘案)。予備校の授業受講に加えて、ELT英会話(英国のオンライン英会話スクール、IELTS試験官が講師)を受講開始。
 

2021年11月:IELTS6.5。それは再びの長いトンネルの始まり。そして相変わらずGMAT学習との両立は迷走状態。予備校の出願戦略指導を受講開始し、出願校を選定。
 

2021年12月:出願校の在校生・卒業生とのCoffee Chatや各校主催のイベントに参加。スコアメイクが不完全なまま、セカンドラウンド5校の出願書類を作成。
 

2022年1月:IELTS、GMAT、エッセイ作成の三重苦で限界寸前となり、Affinityへの入塾を決意。同塾の先生方とともに、学習・出願戦略を一から立て直す。EA受験(英語力のDisadvantageを得意なIRでカバー)を決定するとともに、まずはIELTS卒業を目指す。一方、セカンドラウンド出願校のインタビューも開始したため、インタビュー対策を開始。(AGOSで指導を受け、BizMateを使って指導事項を反復練習。これを5月頃迄継続)
 

2022年2月:IELTS7.0取得(Speakingの再採点申請により、ギリギリ7.0に到達)EA初受験を試みるも150点。IELTS卒業とともに、EA学習に軸足をシフト。サードラウンド1校の出願書類を作成。
 

2022年3月:EAラストチャンス(4回目受験)で、出願スコアとなった154点を取得。ファイナルラウンド4校の出願書類を作成。
 

2022年4月:ファイナルラウンド1校の出願書類を作成。(計11校出願)(いくつか合格が出ていたため)進学先未確定であったが、ワクチン接種やI-20等の事務的な留学準備を開始。
 

2022年6月:NYUからインタビュー招待が届き、MBA受験の集大成としてインタビューに全てを捧げる。その数日後、無事に合格通知を受領し、NYU進学を決める。

 

アドバイス・メッセージ

私は元々海外志向など皆無で留学や海外勤務の経験もなく、英語とも無縁(というか苦手意識で距離を置いてきた)人間でした。しかし、ふとした瞬間に人生は大きな転機を迎えます。傍から見れば、とんでもない思い付きだったかもしれません。でも、良い意味で身の程を知らず、MBA挑戦を思い立ったことで、私の人生は大きく変わり、今こうしてNYマンハッタンで僭越ながらアドバイスなど執筆しております。
受験期間はスコアメイクで本当に苦戦し、留学時期が決まっている社費生の敵である迫りくるリミットへの不安で押しつぶされそうでした。スコアメイクに関してはアドバイスできるようなことは殆どありませんが、唯一お伝えできることは学習の仕方を変えてみる勇気でしょうか。もちろん学習期間や学習量による要因も大きいかと思いますが、学習方法も影響します。私の場合、自分にフィットしたAffinityの指導に出会えたことで、なんとかスコアメイクを間に合わせることができました。
エッセイに関しては、学校のイベントや在校生・卒業生との対話等を通じて学校の特色をよく理解し、そのエッセイが反映しているメッセージを感じ取りましょう。そしてそのメッセージへのレスポンスとして、自分の魅力を最大限、そして説得力があるように伝えることが大切だと思います。
インタビューついては、私の場合Berlitz通学やオンライン英会話の受講経験が大いに役立ちました。もちろん過去の質問内容等を調査し、想定問答を作成のうえ練習もしましたが、ベースとしてマンツーマンで英語を話す状況に抵抗がなかったので、インタビューはいずれもスムーズに受け答えができました。
 総括として、全てがギリギリの戦いで9割9分苦しかった想い出ではありますが、人生経験として大変学びの多い時間でした。まず海外MBA受験自体を迷っている方は、ぜひ挑戦してみてください。私は不思議とメンタル限界ギリギリの時も含めて、挑戦しなければ良かった…と思ったことは一度もありませんでした。そして、英語と疎遠なバックグラウンドがネックになっている方も、諦めの悪さばかりが際立つ私の受験プロセスを見て、勇気を持って頂ければ幸いです。そして更にはNYUに関心を持ち、アプライしてみようと思う方が一人でも増えれば、なお幸いです。

受験体験記 No.2

基本情報
性別:男
入学時年齢:35歳
海外経験:大学:欧州留学(1年)、社会人:マカオ駐在(2年)
学歴:国際教養学部
試験スコア:EA159、TOEFL 107
バックグラウンド:商社→投資銀行→PEファンド(休職して私費留学)
塾・カウンセラー:Elite Essay、 Edo

Why MBA
- 中長期的なキャリアの観点で、グローバルなパーソナルネットワークや学歴を持っておきたい
- リスキリング(業界知見、アナリティクス、テックなど)
- 人生経験

Why NYU
- NYという立地柄、現役のプロフェッショナル(特にNYUが強いファイナンス系)と接点が持てるため(コーヒーチャット等で気軽に業界人に会える&NYUは夜間のPart time MBAも大きく学生同士の接点もある)。自分は年齢的に単に学生生活を満喫するというより、現役プロフェッショナルとの活きた関係を構築したかったためNYという立地は最重要項目
-近年日本人学生が少ないため(ぜひ皆さん来てください)、ある意味チャレンジしやすい環境がある。自分は子連れで来ているため、大学ではアウェイな環境に身をおける
- 大学内外でのネットワーキングやニューヨークならではのソーシャルライフなど、大都会の総合大学がゆえに学業を超えた機会が充実しており、家族連れでも楽しめる(その分お金はかかりますが。。)

プロセス
20代後半頃:
漠然とMBAに行きたいと思いを持ちスコアメイクの予備校などに通うものの、キャリア・ライフプランの中でMBAの優先順位が下がり未受験で断念

2021年5月~
MBAホルダーも多い業界で働く中で、自分はまだMBA留学に対するモヤモヤした気持ちを持っていることに気づく。MBAにはオーバーエイジながら、まだまだ人生は長いと思い受験を決意。ただ、週末予備校にがっつり通うような時間は取れなかったので、オンライン教材(海外・国内)を使って独学

2021年7月~
TOEFLはひたすらテストを受ける戦略(財布的に真似しない方がいいと思います)。受験回数は悲しくなるので数えてないが、100-104点を3-4回とった後、漸く107点が出てTOEFLは終了。
夏からは並行してGREの勉強を開始。ジェイマス(M)、Magoosh、過去問と、英単語アプリ(I know)をやってひたすら受験をしまくるも、確信のスコアは出ず

2021年10月
スコアは弱いながらどうせ最後のチャンスなので出願はしようと思いエッセイを開始。カウンセラーは何人かと面談し(タイミング、スコア、年齢でカウンセラー側から断られることも結構あり)、Elite EssayのBrianに決定。Brianは値段はそれなりにしますが進め方の効率がよく助かった。なお、セカンドオピニオンとしてエドにもたまに相談。
また、NYUはEAも受けつけるということで最後にEAを受験。これも159という微妙なスコアながら、カウンセラーの「たぶん全然大丈夫!」という根拠のない言葉に背中を押されEAを提出

NYUのRound 2に出願。2-3週間後にインタビューへの招待メールを受領

2022年11月
インタビューはZoomで実施し、質問は当たり障りのない内容で30分ほど。インタビューで落ちる可能性は低いと聞いていたのでたぶん受かったろうなと思っていたらそこからなかなか連絡が来ず焦る(Clear admit等のサイトで合否通知日をチェックする日々)。インタビューから1か月後くらいに無事合格メールを受領し受験終了

アドバイス・メッセージ
スコアメイク:
GMAT/GREのスコアに自信がなければEA受験をお勧めします。特にGMATは合格者の平均が730点を超えており(International studentの平均はさらに高いと思います。中国人の友達にスコアを聞いたら「恥ずかしくて言えない」と赤面された後、小さな声で740点と教えてくれました。)、平均を下げるスコアは好まれない気がします。
よく言われることですが、テストスコアはあくまで判断基準の一部に過ぎないので、スコアに自信がない方はEAで無難にクリアしとくという選択はありだと思います(もちろん他校の受験に必要だと思いますので、GMAT/GREの勉強は避けられないと思いますが。)

GPA:
職歴がよっぽど短ければキャリア実績が限られることからGPAを気にされることもあると思いますが、日本の大学を出ている方はあまり気にする必要はないと思います。とはいえ、合格者に3.0以下はいなかったと思いますので、3.0以下の方は計算方法を工夫したり、そもそも出さない(日本の大学はGPAを出していない学部も多いと思います)というのもあり得ると思います。

推薦状:
2通求められており重要だと思います。特にNYUのエッセイはPic 6などの変化球が多く、あまり自分の職業能力・実績をアピールする機会がないので、推薦状でアピールするのは重要だと思います。理想はやはり現職の上司が良いと思います。難しい場合も、直属でなくても斜め上くらいにいる同じ会社の上司や同僚、取引先などで一緒に仕事をしたことがある人にお願いするのがいいと思います。

エッセイ:
NYUは(少なくとも近年は)Pic 6という「6枚写真を選んで一言コメントを付けて自分を紹介する」などの変化球系がメインで、たくさん受験する方にとってはめんどくさいものかもしれません。Pic6は正解がないので難しいですが(同級生何人かに見せてもらいましたがフォーマットも内容も全くバラバラでした)、NYUが重要視している「EQが高く、リーダーシップがあり、チームプレーができる」といった観点をアピールできれば良いのかなと思います。個人的には、仕事関連よりパーソナルな写真(趣味、思い出、家族、etc..)が多いほうがいいのではないかと思っています(私はそうしただけで、特に根拠はありません)

全体を通して:
自分は年齢的にも受かる可能性は低いと思いながらの受験だったので、色々受験に時間を割くことが悩ましかったですが(特に妻・子供には申し訳なかったです)、それでも受験をやりきったことで運良く受かったので、ぜひ皆さんも途中で諦めずに頑張ってください。一方で、MBAというのはあくまでキャリア形成における武器の一つに過ぎず、何でも解決する魔法の杖というわけではないので、特に年齢が高めの方は是非受験に多大なコスト(時間・金銭)をかける前に(かけた後でも)、「他に選択肢はないのか」ということを冷静に検討した上でトライされるべきかと思います。

 

bottom of page